あたしの弟は魔王サマ!? −8−

あたしの弟は魔王サマ!? −8−

 そして、その後の顛末を少しだけ。
まず、ピロッツ将軍のことからかな。
将軍はキュレオリアが魔力で壁に大穴開けた音で駆けつけてきた兵士たちに取り押さえられたらしい。
まぁ、彼らが駆けつけてきた時には、あたしも将軍も気絶してたんだけどね。
処遇はまだ決まってないけど、かなり大きな計画を立ててたらしくて、彼の仲間たちも続々と捕まってる。
ちなみにこれはあのお菓子に似た名前のオッサンたちが吐いた情報による。
将軍は一切口を開かず、黙秘を続けているみたい。
国外追放か終身謹慎か。
死刑にはほんの少しだけ、罪状が足らないらしい。
普通こういう中世っぽい世界だと、反逆者は皆死刑のハズだけど、この国にも死刑反対論者が結構いるとのこと。
まぁ、あたしも死刑にはして欲しくないと思ってるからね。
将軍のしたことは許せないっていうより、馬鹿げてたと思うから。
その辺は司法の手に委ねられるでしょ。
ジュトーの兄さんは相変わらず不機嫌そうな面して、忙しそうに仕事してる。
一斉検挙したヤツの穴埋めとか、後任とか、あとこまごましたことが色々と。
それでも合間をぬって、またお菓子を作ってる姿は、悪いけどやっぱ笑えるよ。
エプロンが世界一似合わない男の称号を贈りたいね。
あ〜、あとは、陛下?
アレも相変わらずだね。
姉上姉上ってマジうるさい。
でも時たま、あたしのこと、チトセって呼ぶようになった。
その代わり、自分のことはビューって呼べってうるさいんだよ。
あと敬語禁止令が発令中。
まぁ、そう簡単に言うコト聞いてやるような可愛い女じゃないんでね。
未だに陛下って呼んでマス。
そして迎えた元の世界に戻れる日が今日だ。
こっちに来てから苦節一月と十四日。
こうして数字として見ると短いけど、結構濃い一月ちょっとだったなぁ。
絶対、現代日本じゃ味わえないような経験ばかりだったからね。
したくてしたワケじゃないけどさ。
楽しくなかったって言えば嘘になるんかな。
ジュトーの兄さん他、お世話になった人たちには、もう別れの挨拶は済ませた。
召喚魔術って、代々の魔王にしか伝えられない秘術だとかで、他人がそこに立ち会うことは出来ないんだって。
あ? 何で陛下があたしを元の世界に戻す気になったかって?
なんでも、自分が未熟なばかりにあたしを危険な目に合わせたから、もっとしっかり国が治められるようになるまで、自分の世界で待ってて、とか勝手なことをぬかしていやがりましたけどねっ。
なんでこっちに帰ってくること前提で話すかね、あれは!
ホントに自己中だなぁ、オイ。
まぁ、もう、慣れちゃったけどさ。



「準備できた?」
「え、まぁ、ね」
そっと部屋のドアを開く。
半壊させちゃった部屋はまだ修理中だから、寝泊りしてるゲストルームで着替えた。
何でも時空を渡って来た時となるべく同じカッコの方が、還りやすいんですと。
でも、ねぇ、来た時のカッコって言ったらさ、高校時代のジャージに前髪がウザイからって、パイナップルみたいに結んでるっていう、絶対人前にゃ出られない姿なんですけど!
ううっ、恥ずかしい!
あまりに恥ずかしいから、頭からすっぽり白いシーツを被って出た。
後姿は、某毛が三本しかないお化けのようだよ。
あー、このネタが分からないお嬢ちゃんやお坊ちゃんは、お父さんかお母さんに訊くように。
「ねぇ、チトセ。やっぱり帰ってしまうんだね」
あたしが召喚された魔方陣がある城の地下への道すがら、ぽつりと陛下が呟いた。
つーか、あたしにはこのカッコをツッコまないアンタの方が気になるけどな。
「仕方ないでしょ。あたしが生まれたのはあっちなんだし。
それにこの国じゃ、多少なりとも魔力がないと生活すんのが大変なんでしょ?」
あたしはもう身も心もただの女子大生、尾上 千歳でしかないから、もう魔力なんてないハズだもんね。
「あ、あのね、チトセ。それがそうでもないみたいなの」
はぁ?
陛下がまた変なことをほざき出したんですけど。
だからそんなもじもじすんなっつーの。
「言いたいことはハッキリ言え、ハッキリ」
「うん、じゃあ言うね。確かにチトセの身体は外見は元に戻ったけど、一度引き出された魔力はそのままになってしまったみたいなの。
身体はまだ人間に近いけど、このままだと……多分あと五年くらいで、身体も完全に魔族化してしまうと思う」
「……ちょっと待て、それって……つまり……どういうコト?」
スンマセン。あんまり理解したくないんですけど、その言葉の意味。
脳が理解するのを拒否ってるよ。
自己防衛機能ってヤツ?
「ん〜、具体的には歳をとるのが遅くなったり、ちょっと身体が丈夫になったり、魔術が使えるようになったりかなぁ?」
「マジでぇ!?」
「うん、マジで」
うっそ! 何ソレ! あり得ないんだけど!
「それって、向こう還っても有効なワケ!?」
「多分。だって世界の理(ことわり)とかに関係ない身体に直接起こった変化だから」
「……ねぇ、魔力を封じる方法とかないの?」
「ないよ」
「んなさらっと言うな! さらっと! ホントはあんだろ! 隠し立てするとヒドイからな!」
あたしがそう言うと、陛下はその可愛らしいお顔に満面の笑みをたたえた。
しかもイジワルな笑みだ。
初めて見る顔にあたしは嫌な予感を覚えたよ。
むしろ悪寒か?
「な、何さ」
「ううん。ただ例え仮にそんな方法があっても、きっと教えないと思って」
「はぁ? 何でさ。一国の王がそんなケチくさいコト言うんじゃねぇよ」
「だってね、チトセが魔族になったら、こっちに来るしかないでしょう?
チトセのいた世界は人間が支配しているんだっていうからね。
それとも、向こうでこそこそ隠れて、あちこちを流転する生活を送りたい?」
こ、こ、コイツ!
もしや確信犯か!
くそっ、コイツの頭を思いっきし殴りてぇ!
でも今殴って機嫌損ねたら、還してくれなくなるかも知んないし!
我慢、我慢だ、尾上千歳。
例えいつか時の流れが違っちゃって、こっちの世界に来なきゃなんなくなっても、今はあの世界に還りたい。
向こうでやりたいことはたくさんあるんだからな!



陛下に案内されてやって来た地下室は、記憶通りに陰気でかび臭い。
「もっと綺麗にすればいいじゃん。金はあるんでしょ……ぎゃっ」
うへっ、またガサゴソいってるよ!
まさか黒光りしてるアレが出るんじゃないでしょうね!
他にも茶色かったりするアレが!
陛下が魔方陣のチェックをしながら答える。
「でもこちらの方が雰囲気出るから。いかにもって感じでしょう?」
雰囲気かよ!
って、ひぃっ、何アレ!?
「あ、そっちの方は魔術の道具だから、触らないでね」
変なモノばかりが並んでる棚に、いわゆるしゃれこうべを見つけて、ちょっとビビった。
もっと平たく言うと髑髏(どくろ)、正しくは頭蓋骨か。
暗くて陰気でかび臭い地下室で見ると、かなり怖いよ。
つーか、何でこんなモンがあるんだ?
まさかホンモノじゃあるまいな!?
……深く考えるの、よそう。
うん、何か取り返しがつかないことになりそうだ。
「チトセ、準備できたよ」
「う、うん」
地下室の床には、畳二畳分くらいの魔方陣がチョークみたいので描いてあった。
「あ、チトセ。魔方陣に入る前に、これをあげるね」
そう言って陛下は自分の指にはめてた指輪を、あたしの中指にはめようとした。
「きっとチトセのことだから、向こうに還ったらこちらのことを夢だったとか思うでしょう?
だからちゃんとこちらのことが現実だったって証拠をあげるね」
ちっ、あたしの性格見破られてるよ。
何か、シャクだな。
って、いたたたたたたた。
「無理矢理はめようとすんな! どう見ても指の太さ違うだろうが!
まず外見五歳児がしてた指輪を、十九のあたしにはめようって考えが無理なんだよ!」
試しに小指にもはめようとしたけど、絶対無理だね。
入らないって。
「痛いっつってんだろ!」
「だって……」
もう、そんなコトで泣きそうな顔すんじゃないよ。
ったく。
あたしは陛下が持ってた指輪を受け取った。
「向こう着いたら、チェーンでも通してネックレスみたいにするから、それでいいでしょ?」
それまでは握りしめて、絶対離さないから。
陛下は袖口で顔を拭って頷いた。
「うん。じゃあ、始めよう。チトセ、円の中心に立って」
「ハイよ」
それまで被ってたシーツを取って、言われた通り、魔方陣の真ん中に立つ。
やっと還れるんだ。
日本に……。
近い内にあたしは向こうの世界に相容れない存在になる。
でもそれまでは、一生懸命生きたろうじゃないの!
「じゃあ、行くよ? 準備はいい?」
「モチロン」
陛下があたしには聞き取れない、呪文みたいのを唱え始める。
それと同時に、ビリビリしてきた。
何だかこう、ひっぱられて、力を貯めてるような……。
「じゃあ、また会おうね、チトセ」
「じゃあね……ビュー」
しばらくはお別れなんだし、特別サービスだよ。特別!
だからそんな嬉しそうな顔すんなっつーの!
こっちがハズいだろ!
「はっ」
「うおっ」
気合の声と同時に、あたしは宙に放り出される感覚を味わった。
ぎゃあ! かなりの加速度だよ!
何だっけ! こういうの!
え〜と、え〜と、あっ、あれだ!
逆バンジー!
来る時垂直落下式スリルライドで、帰る時は逆バンジーかよ!
あり得ねぇ!
すぽーんと何かを抜ける感覚のあと、気づけば自分の部屋のパソコンの前に、あたしは何事もなかったみたいに座ってた。
まるで長い夢でも見てたみたいに。
でも、やっぱりあれは夢じゃない。
何しろ、あたしの手の中には、例の指輪があったんだからね。



目の前のパソコンはスクリーンセイバー画面だった。
おっかしいなぁ。
あたし、一月も行方不明になってたんだから、とっくに電源切られてていいハズなのに。
あっ、もしかして……。
あたしはネットにつながってることを確認して、現在日時を調べた。
「……やっぱり」
あたしがあっちに行ってから、まだ六時間くらいしか経ってない。
あれか! 異世界ファンタジーお約束の、向こうとこっちじゃ時間の流れが違ってる法則!
ははは、なんだぁ、そっか。
一月もどこに行ってたのかって、問い詰められなくて良かったよ。
ちょうどその時、カーテンの隙間から光が射し込み始めた。
おう、夜明けか!
久しぶりに浴びる日本の朝日は格別だね!
ん? ……ちょっと待て、今日があの日だってことは……。
「レポート提出日じゃん!」
ヤバッ、あと何時間!?
しっ、資料!
ワードファイル、どれ!?
これ、落とすワケにはいかないからね!
単位は大事!
全力で書き上げるぞ!
さぁて、元魔王陛下の姉、今大学生で、もうすぐ魔族の底力、見せてやろうじゃないの!
あたしは猛烈な速さで、キーボードを叩き始めた。















そして…………。













「ぎゃふ」
っつ、痛ってぇ。
こ、この感覚、二度目だよ。
垂直落下式スリルライド。
ただし安全バーも座席もないバージョン。
別名召喚とも言う。
実に六年ぶりだね。
また見事に着地に失敗して、腰打ったし。
「チトセ!」
「おう……って、誰?」
この美少年と美青年の中間くらいの、一番オイシイ時期の美形さんは。
尻餅ついてるあたしに手を伸ばしながら、その美形さんが笑う。
「あれ? 分からない? 僕だよ、ビュー、ビュレフォース」
「えぇっ、陛下!?」
うっそぉ!
立ち上がったあたしより、拳二つ分くらい背の高いこの美形さんが、あんなあたしの腰ちょっと上くらいまでしかなかった陛下!?
魔王の陛下は百六十歳で外見五歳児だった。
じゃあ、あっちでは六年しか経ってないけど、こっちの世界は一体何百年経ったのさ!
あんぐり口を開けて見上げるあたしを、陛下は頭からつま先まで見回して言う。
「チトセは全然変わらないね」
「あ、当ったり前でしょ! 向こうじゃ六年しか経ってないんだから!」
「へぇ、そうなんだ」
「へぇって、あんたね!」
こういう人を食ったような所は全っ然変わらないな!
あたしは怒ってるってのに、陛下はくすくす笑う。
ったく、ますます腹立つな!
「こっちじゃ大分経っちゃったから、チトセがお婆さんになってるんじゃないかって、ちょっと心配だったんだけど、杞憂(きゆう)だったみたいだね。
まぁ、僕は例えチトセがお婆さんでも、全然構わないけど」
「うわぁ……」
甘っ、何その砂吐きそうなくらい甘いセリフ!
めちゃ痒い!
あたしダメだわ! こういうの!
何気に引き気味のあたしを気にせずに、陛下はちょっと困った顔をする。
「何さ」
「うん。あのね、こっちの都合でチトセを呼んでしまったけど、大丈夫?」
へぇ、そういうコト気にするようになったんだ。
前回はそこんとこ、まったく無頓着だったからな。
少しは成長したじゃん。
「ん、まぁね。いずれこっちに来なきゃなんないってことは分かってたし。
いつこっち来てもいいように、手紙書いてあったから」
その手紙は分かりやすいように、あたしがいつも使ってる棚のひきだしに入れてある。
何とか助手として残れた大学や、家族や友達にはいきなりの失踪で迷惑をかけるかも知んないけど、少なくともそれは自分の意思だってコト、伝えなきゃだし。
謝罪と感謝の言葉を、自分の言葉で綴ったつもり。
まぁ、魔力だとか魔王だとか、そんなコトは伏せたけどね。
絶対信じてもらえないって。
結局、こっちのコトは誰にも言わなかったしな。
いつも首からチェーンに通した指輪を提げてたら、結構詮索されたけどね。
意味深に笑っておいたけど。
「でもさ、あたしこっちに来ても、今度は王姉って立場ないから、まず住むトコと仕事探さなきゃね。陛下、何かいい物件と仕事ない?」
そう尋ねると、陛下は不満気な顔をする。
「城に住めばいいよ。仕事もしなくていいから」
「そんなワケにはいかないでしょ! 少なくともあたしは嫌だね、そんなの。
タダ飯食いなんて真っ平ゴメンだよ。そんなコトになるんだったら出てってやるから」
「だ、ダメだよ! それじゃ呼んだ意味がないよ!」
「じゃあ、紹介しなさいよ」
「……分かった。ジュトーに空いてる城の仕事ないか訊いてみるよ」
「あ、そうそう。ジュトーの兄さん、元気? ついでに今、外見いくつくらい?」
爺さんになっても、あの人はカッコよさそうだけど。
不機嫌な面は健在かね。
「元気だよ。宰相として頑張ってくれているし、作るお菓子は美味しいし。
外見? 人間でいうと……えぇと、四十代半ばって所かな?」
へぇ、まだ菓子作りしてるんだ……。
四十代半ばのナイスミドルがエプロン姿でお菓子作り……。
それは是非とも拝見しないとね!
「さぁ、陛下、さっさとこの陰気な地下室から出よ?
こんなトコに長時間いたら、カビ生えちゃうよ」
「また陛下って言った。ビューって呼んでって言っているのに……」
「聞こえないなぁ。何か言った?」
「あの時は呼んでくれたじゃないか」
「まったく何も聞こえませーん」
地上への階段を上りながら、あたしはワザとそう言った。
あの時は特別サービスだったんだってば。
背後からむっとした気配が伝わってきたけど、振り返って何かやんないもんね。



「ぎゃあ!」 いきなり背後から抱きしめられて、階段から落ちそうになる。
「何すんだよ! 離せ!」
「え〜。だってチトセってば、全然再会を喜んでくれないのだもの。僕はこんなに嬉しいのに」
ますますぎゅっと力を込めてくる。
けど苦しくはない。
どうやら手加減も覚えたらしい。
でも、いきなりなトコは変わってねぇな!
「離せってば! 階段でふざけちゃいけませんって、小さい頃教わらなかったの!」
「……ちぇ」
はぁ、やっと離してくれたよ。
油断も隙もあったもんじゃないね。
再び階段を上り始めたあたしの背中に、陛下が問いかけてくる。 「ねぇ、チトセはまだ僕のことを弟だと思ってる?」
「相当手のかかる、ね」
あたしは階段を上りながら答えた。
あの時は弟だなんて認めてないつもりだったけど、後から考えたら結構弟扱いしてたかもだし。
「僕はもうチトセと姉上を一緒にしてないよ」
あたしの後ろをついてくる陛下に、あたしは振り返らずに答える。
「あっそう。だから何?」
それが普通なんだってば。
「うん、だからこれから僕とチトセの新しい関係を築いていきたいと思うんだ」
「へぇ? 何? 君主と家臣? ペットとご主人様? それとも友人関係?」
大穴で罪と罰、あるいは愛と誠とかってね。
「違うよ。あのね……」
ボソリと耳元に囁かれた言葉に、思わず足が止まった。
振り返って、あたしの数段下にいて視線が同じ陛下を睨みつける。
「はぁ? あんた熱でもあるんじゃないの? もしくはとち狂った?」
「まさか。僕はいたって健康だし、正気で本気。チトセがいう所のマジ、かな?」
「……マジで?」
「だからマジで」
うわぁ……なんつーか、恥ずかし過ぎる発言なんですけど。
顔が熱くなるよ。
何! この展開!
ココまで王道どころか獣道もいいトコ走ってきといて、何でココでいきなり王道な展開になるかな!
ちょっとどうなってんだよ!
マジで!
固まってるあたしの横をすり抜けて、陛下が上に上る。
あたしに手を差し伸べながら、陛下は不敵に笑って言った。
「僕は諦めが悪いから、覚悟してね、チトセ」
あたしは大きなため息をついて、その手を取る。
フリをして思いっきり叩いた。
ベチッっといい音が地上と地下をつなぐ階段に響く。
「ふん。あたしがそんな簡単に落ちると思ったら大間違いだからな」
「それでこそチトセだね。落とし甲斐があるよ」
はぁあ、今思えば、あの小さい陛下はまだ可愛げがあったな。
精神は外見に比例するって言ってたけど、大分ふてぶてしくなっちゃってまぁ。
手をさすってる陛下の横をすり抜けて、あたしは階段を上る。
地上への出口は、もうすぐそこだ。



初めは唐突に告げられた、魔王サマがあたしの弟だって。
でももう彼はあたしの弟じゃないつもりらしい。
じゃあ、これからはどんな関係に?
少なくとも、そう簡単には、陛下の言う通りの関係になんかなってやんないけどね。
え? あの時陛下に何て言われたかって?
アレをあたしの口から言わせる気なワケ?
無理無理。つーか、絶対ヤだ。
だって口にするのは恥ずかしいし、言ったらホントにそうなりそうで怖いしね。
だからそれは、皆様のご想像にお任せしますわ。
これからの展開もね。
まぁ、退屈だけはしそうにないってことは、予想できるけどさ。
そんなワケで、また機会があったら会いましょ。
未来のコトなんて、まだ分かんないけどね。
皆様、Good−bye! 再見! さようなら!
ついでにば〜いば〜いき〜ん♪
また会う日まで!