世界観構築における100の質問
1. ハンドルネーム・ペンネームをどうぞ。
紀桃と申します。
2. 世界観構築にあたり、一番最初に決めたところは?
<帝国>という国を舞台にしようと決めました。だから、<帝国>シリーズです(笑)
3. 世界観構築にあたり、こだわりを入れたところは?
なるべくカタカナ語を使わないということです。手巾(ハンカチ)などという表記にしていますが、ドレスなどは変えようがありません……。
4. その世界に「神」はいますか?
いる…の……かな? とりあえず、一般の人々はいると思っています。
5. いる場合、一神教ですか、多神教ですか?
国によって違いますね。<帝国>はごちゃまぜな多神教、西方諸国は一神教、<フェリタン>やミコ諸島はアニミズムな感じです。
6. 一神教の場合、天使、悪魔はいますか。
いますね。むしろ、西の国々は自分たちが天使の末裔で、<帝国>は悪魔の末裔の国、と考えているフシがあります。
7. 多神教の場合、天使、悪魔に相当する神はいますか。
<帝国>の場合、〜神の眷属の〜神という概念があるので、いると言えますね。
8. 異教・邪教はありますか。
<帝国>ではどんな宗教を信じようと自由です。西では唯一無二の母神以外の神を信じる者は、悪魔に成り下がったと考えます。
9. 異次元はありますか。
あります。世界はミルフィーユのように重なっています、が、それを知る者は高位の種族(龍)や高名な魔術師の極一部のみです。
10. その世界、地球上ですか。それとも、別の惑星ですか。
別の惑星です。
11. 別の惑星の場合、衛星がいくつありますか。
惑星自体は地球に酷似しているので、月が一つです。
12. 別の惑星の場合、一年は何日ですか。
自転速度や傾きなどもほぼ地球と同じなので、365日です。
13. 別の惑星の場合、一日の時間の数え方は決めていますか。
厳密には決めていませんが、定時法の方が(私が)理解しやすいので、二十四時間ですね。詳しい呼び名は未定。とりあえず、一時(いっとき)は二時間で、一刻が三十分というくらいですね。
14. 時計はありますか。
一応あります。
15. ある場合、その時計は一般人にも容易に手に入りますか。
一般人にはちょっと・・・。豪商や貴族は持っていますし、懐中時計も発明されています。お値段高め。
16. 住んでいる人々は、そこが惑星であるということを知っていますか。
庶民は知りません。というか、そんなこと気にしません。どうせ<大陸>以外に行けませんし。ですが上流階級や神職にある者、魔術師、知識人と呼ばれる人々は、天体観測等によって自分たちが住んでいるものは惑星であり、それが自転していることを知っています。
17. 魔法は存在していますか。
魔術があります。
18. 存在している場合、どのような属性がありますか。
この世界では魔術というものを、”イメージ具現化能力”であると位置づけています。魔力と気合と体力と想像力で出すものです。なので、厳密な属性はありません。
19. 存在している場合、誰でも使えるものですか。
魔力は生まれ持った才能で、力の大小は様々ですが、およそ十人に一人は持っていると言われています。ですが魔術を使いこなすには、ある程度以上の魔力と物心つく前から十数年に及ぶ修行が必要です。
20. 存在している場合、どうやって発動させるものですか。
大雑把に言うと、魔力が着火装置&燃料のようなもので、頭の中で発動させたい事柄を詳しくリアルに思い描き、精神力でコントロールしつつ発動します。魔術を使うと身体に負担がかかるので、身体は戦士よりも鍛えねばなりません。魔術師は体力も必須です。
21. 魔物はいますか。
人が魔物と呼ぶ生物ならいます。
22. いる場合、魔物と人との関係はどのようなものですか。
人→魔物(食べられない上に、ちょっとグロいよね)
魔物→人(食べられるけど、ちょっと肉が少ないよね)
ぶっちゃけ住んでいる所が違うので、あまり遭遇はしません。
23. いる場合、魔物の階級はありますか。
ありません。魔物は単独か群れで行動するくらいで、階級という概念は、ほとんどありません。どっちが強いなどというのはありますが。
24. あるなら誰にどのようにつけられますか。
魔物の生態を調べて、分類などを頑張っている学者はいますよ。
25. 世界征服をもくろむような、強大な魔王はいますか。
いませんね。人同士の争いの方が怖いというお話ですし。
26. 生まれ変わりはありますか。
宗教によって考え方は違いますけど・・・ない方向です。
27. ない場合、人は死んだらどうなりますか。
肉体は土に返ります。<帝国>は土葬っぽいですね。
28. 霊的なものは存在していますか(魂とか)。
ありますよ。生物は「魂」「精神」「肉体」で出来ています。花や虫にもこの三つがありますが、「精神」は微弱な感じ。「魂」=「核」、「精神」=「自我」、「肉体」=「器」ですね。
29. ここからの質問は、世界ではなく舞台となる国についてになります。どの国について答えますか?
「月影に咲く華」時代の<帝国>について答えたいと思います。
30. 主に舞台となる国の、気候はどうですか。
大部分の地域は温帯的気候です。日本の気候に似ていますが、湿度はそんなに高くありません。
31. 天気予報はどのようになされていますか。
・・・村の物知りじいさんみたいな人が、雲の形や動植物の動く等から経験的に判断するくらいですね。人工衛星とかはないので。
32. 主に使用されている暦はどう言ったものですか。
(やはり私が分かりやすいので)太陽暦を使用しています。
33. その国の衛生状態はどうですか?(上下水道など)
水は大抵の場所で井戸を掘ると出てくるので、上水道があるのは<宮殿>内くらいですね。下水道は主な都市部では整備されていますが、郊外では汲み取り式で堆肥にします。
34. 主に使用されている言語は何ですか。
<帝国語>です。
35. 文化程度はどれくらいですか。
厳密には決めていませんが、江戸末期くらいですかね。ただし火薬は発明されたばかりで、極々一部の人しか存在を知りません。
36. 文字はありますか。
あります。
37. ある場合、主に使用されている記録媒体は何ですか。
紙が既に普及しています。
38. ある場合、識字率はどれくらいですか。
これは地域差、階級差がありますが・・・<帝国>全土で考えれば、70%と高めです。
39. 通信手段としては、どのようなものがありますか。
飛脚や早馬が一般的。伝書鳩も多分あります。
40. 移動手段としては、どのようなものがありますか。
徒歩、乗馬、馬車(個人所有・乗り合い定期便)、近海(もしくはミコ諸島)限定で船です。
41. 人口密度はどれくらいですか。
あまり考えたことはないのですが・・・<帝都>の人口密度は世界最高です。<帝国>は国土が広いですが、人の住めない地域も多いです。
42. 政治の形態は? 君主制? 共和制?
立憲君主制……のつもりです。
43. 一番権力を持っている人は誰ですか。
皇帝ですが、議会は無視出来ません。
44. その人は、どのようにしてその地位につきますか。
世襲制です。皇子がいれば皇女が長子でも皇子が即位しますが、皇女しかいない場合は、女性にも皇位継承権はあります。皇帝に子がいない場合、皇弟や皇姉・皇妹が即位することもあります。
45. 最下層の人々はなんと呼ばれていますか。
浮民。ある特定の地域には奴隷もいますが、それほど待遇は悪くありません。<帝国>では住居も職もない人々が、最下層と考えられています。
46. 最下層の人々の、生活レベルはどれくらいですか。
路上生活です。主にスリやかっぱらいで生計を立てています。
47. 普通の人々の、生活レベルはどれくらいですか。
都市部では、夫婦共働きで貸家に住み、子ども二人くらいなら十歳くらいまでなんとか養えます(庶民の子どもは十歳くらいから奉公に出されたり、働き始めます)。
48. その国では、どんな産業が発展していますか。
<帝国>の人は手先が器用なので、細工物やからくり等です。
49. その国での名産はなんですか。
上の質問で答えたように、細工物(指輪や文箱など)は精緻と他国でも評判です。
50. その国は、自給自足で国力を維持していけますか。
宝石や香辛料などは輸入に頼っています。それ以外は大抵自国で賄えますが、交易で栄えている部分もあるので、自給自足とは言い難いですね。この時代の<帝国>で鎖国は非現実的です。
半分まできました!
51. 貨幣制度が使われていますか。
使われています。
52. 使われている場合、主に使用されている貨幣単位は何ですか。
オッシュ。
53. 使われている場合、日本円に換算した相場を教えてください。
……1オッシュ=0.9円。今決めました。
54. モデルとなっている、実在の場所はありますか。
洋風な日本。日本人がイメージする洋風と言っても良いです。
55. 変わった職業では、どのようなものがありますか。
魔術師はファンタジーの世界ではありきたりですかね? 今は大変不人気な職業なので、この時代の<帝国>では変わった職業なのですが。
56. その職業に就くにはどうすればよいですか。
ある程度以上の魔力と、十数年にわたる肉体的にも精神的にも厳しい修行(←不人気の理由)。
57. 一般人にも苗字はありますか。
普通はあります。
58. 一般人に苗字がないのなら、どんな人に苗字がありますか。
補足:嫁入り(婿入り)すると、実家の苗字をミドルネームみたいにする場合があります。
59. 人名につける敬称にはどんなものがありますか。
陛下(皇帝+皇后)、殿下(皇后を除く皇族)、猊下(<帝国>では<中央神殿>の神官長のみ)のようなものがあります。ちなみに「猊下」は「げいか」と読みます。
60. 国内情勢はどんな感じですか?
表面的には落ち着いています。
61. 外交情勢はどんな感じですか?
北方の<フェリタン>とは建国当初から幾度となく戦が起こり、つい十年前にも戦がありました。仲は相当悪いです。西の国々とは建国以来睨み合っていますが、戦は起きていません。親<帝国>派の五ヶ国や、南方の六ヶ国、ミコ諸島とは友好的な関係を築いています。
62. 主に舞台となっている場所は、治安がよいですか。
それなりです。裏道などを一人で歩くことは止めた方が無難です。身ぐるみ剥がれる場合があります。
63. 治安を守る組織は何ですか。
軍です。軍の中に<帝都警備隊>があります。また、商人などが金を出し合って、地区ごとに自警団のようなものがいたりします。
64. 一般に使われている武器は何ですか。
<帝国軍>で正式採用されているのは剣です。他にも槍や弓などがあります。火薬は発明されたばかりなので、鉄砲や爆弾などは(一般的には)まだありません。
65. 家族形態はどうなっていますか。
普通に家族という言葉から連想される感じです。
66. 結婚という制度はありますか。
あります。
67. ある場合、一夫一妻制か、一夫多妻制か、多夫一妻制か、それ以外のうちどれですか?
基本的に一夫一妻制です。皇帝や貴族、豪商は二人以上いる場合が多いです。現皇帝は皇后一人しか妃がいませんが、あまり歓迎されることではありません(跡継ぎ問題で)。
68. 変わった食べ物では、どんなものがありますか。
「月影に咲く華」第26話で、ハレンヒルダの郷土料理として「ボナッテ」という料理が登場します。一応、モンゴル料理の「ボーズ」がモデルです。
69. 一般的に好まれている嗜好品はなんですか。
酒。<帝国>では小さい頃から飲みます。子ども用はアルコール度が低く甘い果実酒。
70. 医者、または医者に代わる存在はいますか。
医者はいます。また、力のある極一部の魔術師は病を癒せます。
71. いる場合、どのようにして治療をしますか。
薬草。外科手術はあまり発達していません。魔術師はもちろん魔術を使うのですが、全ての病を治すことは出来ませんし、死人を生き返らすことは出来ません(一人の例外を除く)。
72. いる場合、治療の代償に受け取るものはなんですか。
貨幣が主ですが、物品(野菜や穀物など)を受け取ることもあります。
73. 変わった薬には、どのようなものがありますか。
特にはありません。
74. 変わった病気には、どのようなものがありますか。
これもありませんね。人体構造、細菌、ウイルス等は地球と似通っているので。
75. 国単位で発行している、信頼の置ける地図はありますか。
あります。
76. ある場合、それは誰でも手に入るものですか。
代金さえ支払えば。ただし国の地図は国外持ち出し厳禁です。違反した場合、厳罰が下ります。
77. その国に伝わる伝説にはどのようなものがありますか。
初代皇帝ルトの話や、読めば誰でも魔術が使えるという伝説の本<リデロの書>、創世神話などがあります。
78. 伝説を伝えるのは誰(何)ですか。
神官や母親の話す寝物語、物知り老人、本など。
79. 人間とは違う種族が共存していますか。
人間とは違う種族はいますが、共存はしていません。それぞれ住む所が違うので、あまり会いません。
80. いる場合、その地位は?
一般人からすれば、「そういえば、そういうのもいたね」程度です。半ば伝説になっています。
あともう少しです!読んでくれてありがとね。
81. いる場合、人語を解しますか?
まぁ、だいたいは。
82. 解す場合、その伝達手段はどのようなものですか。
声帯があるので、会話です。
83. その国での、主食は何ですか。
パン。
84. 神聖視されている動物は?
特にはありません。
85. 忌み嫌われている動物は?
こちらでも”イニシャルG”は嫌われものです。
86. 機械はありますか?
からくり程度ならば。
87. あるとすれば、その動力は何ですか?
ゼンマイ。まれに魔力。
88. 主人公の周辺で流行しているものはありますか?
詩作。詩人という職業が最近登場しました(有力貴族や豪商がパトロン)。
89. 一般的な服装とはどんなものですか。
洋風ファンタジーな感じの服装を思い浮かべて頂ければ、だいたい合ってるハズです。あまり細かい設定はありません。
90. その衣類は、お店で買えるものですか。
庶民は古着が多いですね。古着屋はあります。金持ちはオーダーメイドです。既製服という概念はありません。
91. 学校はありますか。
学校みたいのはあります。
92. ある場合、どのような仕組みになっていますか。
村や街には必ず一つ以上、何かしらの神を祀った社(神殿)があるので、その一室などで神官が読み書きや簡単な計算を教えています。また元役人などが開く私塾(寺子屋のようなもの)もあります。
93. ある場合、義務教育はありますか。
ありません。農村の子どもなどは、農閑期にしか行けませんし。
94. ある場合、学校には誰でも行けますか。
行けますが、貴族は家庭教師を雇うので、学校へは行きません。
95. ある場合、教育費は必要ですか。
社などでは無料ですが、私塾では必要です。
96. 教育費が必要だとしたら、どれくらいのものですか。
私塾ごとに違いますが、庶民があまり負担にならない程度と言っておきます。
97. 何歳で成人しますか。
十五歳です。例外はほどんどありません。
98. 未成年に対する制約はありますか。
あります。
99. あるとしたら、具体的にどのようなものですか。
家督を継げません。後見人を立てる必要があります。例外として皇位は未成年でも継げますが、摂政を立てねばなりません。
100. 最後に、何か一言どうぞ。
<帝国>シリーズの世界観は、少しずつ考えていたものですが、こうして改めて書いてみると、意外と決まっていたり、適当だったりするのだなぁと思います。漠然としたイメージを固める上で、よい機会でした。
終了です。
スクロールするの大変だったでしょ〜
最後まで読んでくれてありがとうございました。


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